安易な妥協はしない 経営者の35の秘訣 その23 (2013年12月25日)

ビジネスコラム

~安易な妥協はしない~

社内の抵抗勢力との向き合い方について今回は2つ目のポイントについて書かせていただきます。
どの会社にもどんな組織でも知らぬ間に沢山の抵抗勢力が生まれています。
気がつくと自分自身もそんな抵抗勢力の1人ではなかったのかと思うほどです。

リーダーが何か新しいことをやろうとすると、まず初めにやらねばならないことが抵抗勢力との闘いです。
多くのメンバーが今までやってきたこと今やっていることを容易に変えようとせず、ひたすら
現状を維持しようと頑張ります。

経営者ならそんな経験を一度ならず数多く日々体験していることと思います。
図らずも抵抗勢力となった数多くの社員と向き合うときの2つめのポイントは、決して安易な妥協
はしないということです。

前回書いたように抵抗勢力なった社員と経営者は一対一で、そして真っ正面から向き合うことが
大切です。
その際、相手の不満を全て吐き出させ、要望はそもそも何なのかを聞いた後、こちらの言いたい
ことをはっきりと伝えることが必要です。

そうした経緯の後、協力者となる社員もいるでしょうし、相変わらず非協力的で協調性のない社員
もいることでしょう。
なかには理不尽な要望要求をしたり、会社に対し不利益となる行動を取ったりする社員がいるかも
しれません。

この時経営者は断固とした態度を取らねばなりません。
決して安易な妥協をしてはいけません。
ここでの判断を経営者が誤ると、後々さまざまなトラブルが起こることになります。

たとえば、経営者が1人の抵抗勢力である社員の不当な要求や要望に応えたとしたら、どうでしょう。
そのことを伝え聞いた他の多くの社員がどう思うでしょうか。
経営者に対する信頼感がその瞬間に崩れるのではないでしょうか。

多くの社員は経営者と同じように自分たちの会社を良くしたい少しでも成長させたいと思っています。
それらの多くの社員のために経営者は己の信念を貫かなければなりません。
経営者の抵抗勢力への安易な妥協は決して許されるものではありません。