所詮、息子には俺が分からない 親父に息子が育てられない7つの理由 その6 (2013年11月20日)

ビジネスコラム

~所詮、息子には俺が分からない~

親父は当然のように自分の息子に俺のことが分かるはずがないと思っています。
それと同時に親父は息子のことは生まれてこのかたずっと見てきたので分かっていると言います。

世の中には仲の良い父と子というのもいますが、多くの父と子というのは何故かなにかぎくしゃくとしたものです。
長年の間に積もり積もったわだかまりが確執となったり、父と子故の相克が芽ば
えていたりします。

父と子のコミュニケーションを上手くとるというのはとても難しいものです。
特に親父のほうがコミュニケーションの取り方が分かっていない場合が多いです。
息子が子供のころから親父からの一方通行なコミュニケーションに慣れてしまっ
ています。

子供の言うことにじっくり耳を傾けたことがないのかもしれません。
いつも親父が自分の方から話をし自分の都合がいい時だけかまってきました。
子供が小学生のころはまだお互い理解し合えていたかもしれませんが、中学に
進み高校生になる頃には全く会話らしいものが無くなっています。

まして大学生になって離れて暮らしだすとそれこそ会う機会そのもが少なくなり
ます。
息子がなにを考えなにをしたいかなどとても想像すらできません。
それにもかかわらず親父というのは不思議なもので息子のことは分かっている
と思っています。
そして息子には俺がしてきたことや苦労してきたことなんか何も分からないと思
っています。

親父が息子を別人格として尊重する気持ちを持たねばなりません。
いつまでも子供だと思い真正面から見つめよう付き合おうとしなかぎり、息子との
コミュニケーションがとれません。