正面から向き合う 経営者の35の秘訣 その22 (2013年12月24日)

ビジネスコラム

~正面から向き合う~

今回から7回は社内のいわゆる抵抗勢力とどう向き合っていくのかということについて
書いてみます。
どんな会社にも保守的で頑固で独りよがりな人間がいるものです。

新しい試みや何かを変えようとすることに極端な拒否、拒絶反応を示します。
彼らの多くが何事にも現状維持を求め、変化を嫌います。
それがたとえ明らかに会社の将来にとって必要な改革、変革であったとしても頑なに
反対します。
まるで昔の頑固親父を絵に描いたような者もいます。

経営者はそういう抵抗勢力となった社員と立ち向かわねば、自分が思い描く会社や事業
を実現することができません。
経営者にとって最も厄介な仕事かもしれませんが、決して逃げる訳にはいかない仕事の
ひとつです。

その際に大切なひとつのポイントがそれらの抵抗勢力と思われる社員一人一人と真っ正面
から向き合うということです。
間に何ものも介さず一対一で話すことが必要です。

ここでも基本は同じ、まず相手の話をよく聞くことから始まります。
そして徹底的に相手の要望も聞きます。
その上で、こちらが言いたいことをはっきりと伝えます。

そのとき大切な事は、決して安易な妥協をしないことです。
譲れることと絶対に譲れないことがあるわけですから、それをきっちりと自分の口で言う
ことが必要です。

経営者にとって、抵抗勢力と思われる社員と向き合う事は楽しいことではありません。
しかし、避けては通れない道でもあります。
経営者が彼らと毅然として向き合う姿を他の社員が見ていることを意識することです。

経営者が正面から向き合うことで事態が変わります。
抵抗勢力と思われる社員が協力者に変わることもあれば、決裂することもあるでしょうが、
決して妥協することなく辛抱強く対応しなければなりません。