社内政治を許さない 経営者の35の秘訣 その25 (2013年12月27日)

ビジネスコラム

~社内政治を許さない~

今回は、経営者が社内抵抗勢力との闘いにおいて気を付けなければならない4つ目の
ポイントをお話しします。
それは抵抗勢力である社員たちに社内政治をさせないということです。

抵抗勢力だと思われる社員のなかでもリーダー格の者がいます。
それもひとりではなく何名かのリーダー的存在の抵抗勢力である社員がいることがあります。
そのリーダーたちがそれぞれ何名かの同調者を持っているかもしれません。

またそのリーダーたちが自分の影響力を大きくするために仲間を増やそうとしたり、他の
抵抗勢力のリーダーと組もうとすることもあります。
そのために知らぬ間に社内にいくつかの派閥のようなものが出来ていることがあります。

こういうとき、経営者がしてはならないことは何でしょう。
それは経営者自らが自分のやりたいことを進めるためにそれらの派閥を利用しないという
ことです。

ややもすると、ある意味でキーマンであるそれらの抵抗勢力のリーダーを経営者が懐柔する
ことが一番早道で簡単に思えます。
リーダーを抑え込めば後は自ずと付いてくると思われるものです。

経営者がなぜ彼らを懐柔して取り込むことがいけないのかというと、経営者がそうすることで
彼らの存在を認めることになるうえ、派閥そのものをも認めてしまうことになるからです。
また、他の社員からみれば経営者自ら社内政治をしていると取られかねないからでもあります。

抵抗勢力のリーダーに社内政治をさせないためにも、経営者は直接真正面から彼らと向き合う
必要があります。
彼らを懐柔するのでも取り込むのでもなく、経営者の思いや考えをそのまま伝えるべきです。

抵抗勢力のリーダーと一対一の話し合いを持つことで相手がどう変わるか変わらないのかを
確かめた後、経営者がなんらかの決断をします。
己の信念に基づき、安易な妥協をすることなく判断し決断しなければなりません。