継承後の人生を生きる (2013年11月11日)

ビジネスコラム

経営者は経営のバトンタッチが済んだならルール通りトラックから出なければなり
ません。
後継者が走りだし自分の調子が出せるようになるまではグラウンドから見守ること
も必要ですが、もう大丈夫と思ったならグラウンドから退場してあげましょう。

多くの経営者がここで失敗をします。
いつまでも経営の現場に居ようとします。
経営を譲ると決め実行したなら、あとは自分の引き時を間違わないことです。

後継者が息子であるなら誰もがいつまでも頼りなく思うものですが、それからは息子
の人生です。
会社をどうしようが彼の責任においてやらせるべきです。
これからは自分の次のステージを考えるときです。

継承後の人生における重要なキーワードが3つあります。

ひとつは「貢献」です。
誰かの役に立つということを考えることです。
それはなにもボランティアでなくともビジネスでいいのです。
そのビジネスが誰かの役に立っていると心から思えるものであれば結構です。
新たに会社を創るのもいいでしょうし、友人と社団法人やNPOなど創るのもいいで
しょう。

次に「意義」です。
人生の意義を見つけることです。
これまでは経営者として生きがいや意義を感じてきたはずです。
せっかく後継者に会社を譲り渡して大きな責任から離れたにですから、これからは
もっと自由に新たな人生の意義を探してみてはいかがでしょう。

最後に「幸せ」です。
あなたはこれまで仕事を通じて十分幸せだったというでしょう。
振り返ってみて家庭ではどうでしょうか、幸せでしたでしょうか。
ご家族とは円満でしょうか。

身体はどうでしょうか、健康でしょうか。
同級生や友達とはどうでしょうか。
仕事が忙しく会う時間がなかったのではないでしょうか。
これまでの人生で幸せ探しができたでしょうか。
残りの人生で誰かの役に立つことをし人生の意義と幸せを見つけましょう。