シアトルからヒロへ (2012年4月2日)

敬天愛人箚記

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今日、シアトルに住む息子から電話がありました。
わたしの長男は昨年シアトル大学を卒業し、1年間保険会社で働いていました。

会社との雇用契約条件は非常に厳しいもので、オールコミッション制でした。
基本給無しで、契約を取っていくらの世界でした。

わたしの息子は仕事は苦にならなかったのですが、ワーキングビザがその会社では取れないとのことで仕方なく動くようです。

彼はハワイ島のヒロで高校を卒業しました。
今でもかつてのホストファミリーが、本当の家族のようにお世話をしていただいています。

そんなこともあり、この後ハワイ島のヒロで銀行に勤めてはという話と、ハワイ大学で数学だけを学びなおして少しでも良い大学院へ行こうかという話があるようです。

いずれにしても一旦、ヒロへ帰ることになりました。
彼の選択肢に、日本へ帰るというのは無いようでした。

今日、わたしは彼にそれでいいんじゃないと言ってやりました。
30歳のころに、自分がやりたい仕事についていればいいと言いました。

日本ならこうはいかないでしょう。
大学を卒業して就職したなら、出来るだけ辛抱して勤めなさいと言っていたでしょう。

いまでも日本では新卒が有利であり、企業は優遇します。
まして、若い間に転職をすることは、あまりイメージが良くありません。

アメリカでは自分の一生の仕事に出会うのにたくさんの時間をかけます。
若い間は、どんどんいろんな経験をしてたくさんのことにチャレンジをします。

キャリアアップはアメリカ社会では常識ですが、日本ではキャリアダウンになってしまうことが多いのが現実でしょう。

長い人生を考えると、若い間にいろんな経験をすることが先の人生で生かされるのですが、現実にはそういうシステムにはなっていません。

わたしの息子が将来どんな仕事をするのか、とても楽しみです。
会社に勤めるのか、自分で会社を始めるのか、今の段階ではまったく分かりません。

本人はきっと不安も大きいでしょうが、それ以上に自分の将来への期待と迸るような若さが彼を突き動かしているのでしょう。

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         大石 吉成

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