事業の見切りどき、会社のやめどき (2012年6月11日)

敬天愛人箚記

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結論を先に言いましょう。

事業の見切りどきは、損益計算書で見るなら、営業利益の段階で3年以上赤字ならば、その事業は見切る時です。

経営者の感覚で言うなら、この商売いろいろ手を打ってきたけど儲からんなと思う時が、その事業の見切りどきです。

会社の止めどきとは、経理上、利益が出るとか出ないとかに関係なく、いわゆる資金繰りに窮したとき、一般金融機関、取引先からそれ以上の支援が得られなくなった時です。

一般金融機関以外の高金利な商工ローンに手を出したり、事業になんの関係もない友人や親戚に借りようとする時が、会社を止める時だと言えます。

事業の見切り時を間違うと、赤字を垂れ流し、いずれにしても倒産などへ向かいます。
会社の止め時を間違うと、高金利な金に手を出したり、取引になんの関係も無かった親戚や友人達からお金を借りたりしてしまいます。

経営者は常日頃から、会社をたたむときの覚悟をしていなければなりません。
多くの経営者がいつのまにか、なんのために会社を経営しているのかわからなくなっています。

日々の売り上げや利益ばかりを追い求めているあいだに、肝腎なキャッシュが底をついているのに気付きません。

気付いたときには、資金繰りに追われる毎日の連続になっています。
無理に事業を継続しようとすることは、悪あがきでしかありません。

事業の見切り時、会社の止め時を見極め、後は自ら決断することです。
それ以上の無理な金策をやめ、周りに与える迷惑を最小限にします。

その後、どのように会社を整理するのかはケースバイケースです。
大切なのは、経営者が自ら止め時を判断し決断することです。

経営者がすべての人間関係を壊してしまわぬうちに、早めに手を打つことです。
会社を潰しても経営者の人生は終わりません。

その後の人生をどう生きるかを考えねばなりません。
ただ今言えることは、止めどきを間違わなければ、浮かぶ瀬もまたあるということです。

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