人間関係改善のすすめ (2011年11月11日)

敬天愛人箚記

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コーチングにおける人間の三大渇望は、次の3つと言われています。「受容」「承認」「重視」の3つです。これら3要件を満たすことで、クライアントとの信頼関係を築くことができ、クライアントの目標を達成する手助けが、より容易になると考えられています。

まず、「受容」とは、相手を受け入れることです。とにかく、とりあえず相手の存在そのものを、あるがままに素直に受け入れることです。相手があなたと話をすることで、あるいは、あなたといっしょに居るだけで、安心感や安らぎを感じるような関係をつくることです。

次に、「承認」です。これは相手の言うことや行動を認めることです。まず、相手の行動を共感を持って認めることです。そのうえで褒めるべきところを素直に褒めてやることです。そのことで、相手はあなたが自分に共感してくれており、尚且つ自分を認めてくれていると感じます。そして褒められたことで気分が良くなり、前向きで積極的になります。

そして最後が、「重視」です。これは聞き手が相手のことをとても大切に思っているということを積極的に表現することです。相手の存在を認め、尚且つ重要に思っているということです。相手は聞き手が自分をとても大切に思ってくれていることを感じると、自分に自信を持つことができ、あらゆることにやる気がでてきます。モチベーションがとても上がります。

以上3つのコーチングスキルを学び実践することで、あなたの人間関係が大きく変わります。夫婦関係、親子関係、友人関係、会社における上司・部下との関係など、ありとあらゆる人間関係が、「受容」「承認」「重視」を意識して行うことで、驚くほどに変化します。

かつての私のように、あなたが父親で息子との関係がうまくいかず悩んでいるとしたなら、3つのコーチングスキルを意識して実践してみましょう。実際のところ、私と息子との関係はうまくいっていませんでした。しかし、私自身が意識をして接し方を変えたとたん、息子との関係に変化が見えました。あるがままの息子を受け入れ、息子がしてきたことを認め、息子が努力してきたこと素直に褒めてやったことで、信じられないほどに、息子との関係が変わりました。そして、今までも、今も、これからも私は父親としてお前のことをとても大切に思い愛していると言葉にした瞬間に、私と息子の確執は消えていました。

そして、もしあなたがかつての私のように、経営者で、社員との人間関係がうまくいかないことで悩んでいるとしたら、それこそこのコーチングスキルを使うことです。かつての私は経営者として失敗しました。失敗の原因と理由はたくさんありました。今、改めて思う一番の原因は、社員とのコミュニケーションがうまく取れなかったことに尽きます。その他のお金の問題や売り上げ不振などより、社員との人間関係がすべてでした。私は社員一人一人とのコミュニケーションを重視すべきでした。社員一人一人に注目し、一人一人の言動を注視し、褒めるべき時に的確に褒め、叱るべきときに適正に叱ってやればよかったと思っています。そして、社員一人一人と話をし、それぞれ個人としてその存在を認め、大切に思っていることを伝えるべきでした。これが私の経営者としての失敗でした。

コーチングはコミュニケーションのひとつのスキルです。コミュニケーションの重要性を認識するなら、コーチングを一つのスキルとして、学ぶことです。そして、実践することで、劇的に人間関係が改善されます。