大型連休の一日 (2012年5月1日)

敬天愛人箚記

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連休前一週間、甥の婚礼のため帰省していましたから、この大型連休は東京の下町でのんびり過ごしています。

今週末には、地元の神社の祭りがあります。
その準備で、わたしの家の前の通りにはたくさんの提灯が吊り下げられています。

夕方にはその提灯に灯りがともります。
これがまた、安物の飲み屋にあるようなピンクの提灯です。

それを見ると、あー、わたしは下町に住んでいると実感します。

この連休の間、何人かの友人が訪ねてくれます。
今日も、一人、来てくれました。

彼とは32年前、ある団体の派遣団としてアメリカへ行ったとき、出会いました。
わたしが23歳、彼が18歳でした。

出会ったときの彼はとてもやんちゃな男の子でした。
彼はその一年前まで、地元で有名な暴走族の頭をしていたようでした。

そんな彼ですが、妙に人懐っこく、とてもやさしく、笑顔がかわいい青年でした。
アメリカ旅行のあいだ、わたしが彼より年上でもあり、「あにー、あにー」と言いながら、わたしにまとわりついてきていました。

以来、32年、今では彼は立派な社長です。
若いころはいろいろ無茶をしたようですが、今は年相応に貫録があり、人間的奥行や深みを感じるいい男になっています。

今日も来るなり、「あにー、元気か」で始まりました。
相変わらず強面ですが、笑うとむかしのままでした。

わたしは事業経営をしていたとき、日々の忙しさにかまけ、友人との時間を避けていました。
そんなわたしがこの2年間、かつてほったらかしにしていた友人たちに助けられました。

もし、あのまま事業経営を続けていたなら、彼ら友人たちとはそう会うこともなく人生を終えていたかもしれません。

そう考えると、事業に失敗し、こうしていることも、まんざら悪くはないと思ったりしています。

むかしの友人に会って、こんなことを思いながら、大型連休を過ごしています。

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

   経営者と後継者のコーチだからできる

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  ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

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