脱原発はビジネスチャンス (2012年5月4日)

敬天愛人箚記

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日本の工業技術はやはり大したものですね。
昨日の日経新聞の記事によると、レアアースを使わない自動車用モーターが実用段階に入ったとのことです。

新型モーターは「SRモーター」と呼ばれ、レアアースが必要な永久磁石は使わず、鉄製の部品などに電気を流して、磁力を持たせ、モーターの力に変えるそうです。

中国政府によるレアアースの輸出規制を受けてから、驚くほどの短期間での技術開発です。
東北大、東工大による研究成果のようです。

この「SRモーター」は代替モーターとして、今後急速に普及する可能性があるということでした。
今までの日本の工業技術発展とは、こういう逆境を跳ね返して生まれてきたのだと、改めて認識しました。

経済的環境や条件が変化したおかげで、仕方なく新しい技術や製品を開発しなければならないときこそ、かえって大きなビジネスチャンスなのかもしれません。

レアアースが不足するという条件変化のおかげで、今までにない新しい製品が誕生するのですから、すばらしい話です。

こう考えると、脱原発もビジネスチャンスではないかと思うのです。
世界に脱原発を宣言することで、後戻りができない状況を作り上げ、代替エネルギーの開発に専念するのです。

日本の工業技術なら、きっと短期間で、安価な自然エネルギー利用や、メタンハイドレードを利用したものなど次々と開発するだろうと思われます。

そしてそれこそが、次のエネルギー市場をリードする技術になるはずです。
これは日本にとって大きなビジネスチャンスです。

原子力産業にはたくさんの既得権益者がいます。
彼らが今していることは、原発再稼働に向けて策を弄するばかりで、あまりにも醜いものです。

世の中の流れは、もう変わっています。
大きく脱原発へと舵を切っています。

新しい大きなビジネスチャンスを掴むためにも脱原発でいきましょう。

私たち日本人は、どうしようもない逆境のなかから、自分たちの新しい未来を創りだすことに、最も長けた民族ですから。

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