小さな会社の協働に期待 (2012年3月21日)

敬天愛人箚記

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世の中には、素晴らしい技術や製品がたくさん埋もれています。すぐれた技術や製品が必ず売れるというわけではありません。

物が売れるには売れる理由があります。それと同じように売れない物には売れない理由が必ずあります。

新しい物が世に出るには、様々な要素が上手くかみ合わねばなりません。まず、人という要素です。開発者と金を出す人と売る人がいます。なかにはすべてを一人でやろうとする人もいますが、多くは失敗しています。

大企業なら自社ですべてを完結しますが、中小企業であるなら無理をせず他社と協力し合う必要があります。
企業それぞれの利益欲を上手く調整し、いい製品を世に出すことを第一義に考えることが求められます。

そのうえで、それぞれの人たちの情熱がひとつになり、それぞれの役割を認識し責任を果たすことで事は動き出します。

そして、もうひとつ大切なことがあります。
それはタイミングです。

せっかく素晴らしい製品が出来、資金が出来、売る体制が出来たとしてもその製品が売れる時でなかったならば、残念ながらその製品は世に出ることはありません。

これまでに、権利の主張、利益配分の不同意、時期尚早などが原因で多くの素晴らしい製品や技術が、世に出ることなく埋もれています。

日本の中小企業には素晴らしい会社がたくさんあります。互いに優れたところを高め合い、劣るところを補い合うことで、協力をしてひとつの製品や技術やサービスを世の中に出すことが求められます。

今後の日本の中小企業のひとつの在り方として、いくつかの企業が協力し合いともに働く協働という考え方をしてはいかがかと思っています。

プロジェクトごとに数社が集まり協働体を創るのです。そしてひとつの製品や技術やサービスを世の中に送り出して欲しいものです。

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

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         大石 吉成

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