たとえ父親、身内でも同じ 経営者の35の秘訣 その27 (2014年1月7日)

ビジネスコラム

~たとえ父親、身内でも同じ~

社内の抵抗勢力で最も強力なのが父親であることが多いものです。
次に兄弟であったり叔父であったり、いわゆる身内がとても頑固な抵抗勢力だと
いうこともとても多い話です。

この場合もこれまでと全く同じで安易な妥協をすることなく、正面から向き合うことが大切です。
たとえ創業者である父親が相手だとしてもです。

父親の場合、自分がこれまでしてきたことを変えられることに抵抗感があります。
当然と言えば当然のことですが、なにかしら自分がしてきたことを否定されているようで
また自分自身まで否定されていると思ってしまいます。

経営者は父親に対しては他以上に気配りと心使いをする必要があります。
親だから言わなくても理解してくれているだろうと思い込むことがとても危険です。
なにか新しいことをしようとするとき、なにかを変えようとするときは特に事前に父親への
説明と理解を得ておくことが大切です。
これを安易に考え、怠ると後々大変な事態が生じることになります。

また、父親以外の身内についても同じことが言えます。
決して安易な妥協をせず正面から向き合う必要があります。
身内の場合、これまでの立場を危うくするような変化や改革に対して特に敏感に反応します。

身内だからとこれまで一生懸命に勤めてくれた身内も、身内だからと甘えて怠惰であった身内
も、どちらも自分の立場を守ろうとする気持ちは同じです。
新しい経営者がこれから自分をどう評価してどう処遇しようとしているのかが彼らの一番の
関心事になります。
新しい変化が自分たちの立場にどう影響するのかをまず考えています。

身内の場合も父親に対したと同じように、変革や改革の前にじっくりと互いの意思を確かめ
あうことが重要です。
事前に何も知らされていなかったというだけで反発してしまいます。
事前のそうした配慮は必ず行ってもらいたいものです。

その結果として、父親や身内がどうしても聞き入れない、言うことを聞いてくれないとき
経営者は断固とした対応をすることが大切です。
ここでの安易な妥協は将来の禍根となるということを肝に銘じてください。