スマートな質問をする 経営者の35の秘訣 その18 (2013年12月17日)

ビジネスコラム

~スマートな質問をする~

人が誰かに質問をする意味は2つあります。
1つは質問をすることで自分の疑問に答えをもらうことです。
もう一つは質問をすることで相手に考えさせ自ら答えに気付かせることです。

世の中にはたくさんの問題が山積されています。
個人には個人の問題があり会社には会社の問題があります。
それらの問題は解決されることを待ち望んでいます。

問題解決をする方法はこれまでにたくさん考えられています。
それらの問題解決の方法の多くは問題の原因を追求していくことから始まります。
まず現状分析し過去に遡り、原因追求していくのがもっぱらです。

優れた現状分析を進めることで原因が明らかになります。
言い換えるなら優れた現状分析能力を持つ者ならば誰もが同じ原因にたどり着くことになります。
そしてその原因に対処することで問題解決を図ることになります。

その結果、問題解決策は概ね誰もが同じものを採ることになります。
今の時代多くの企業が現状打破出来ずもがいている原因がそもそもここにあるのかもしれません。
各企業が同じ問題解決策を取るならばそこには何ら新しいものが生まれる余地がありません。

もはやこれからの時代、過去の延長線上に未来があると言う考え方は捨てねばなりません。
過去の延長線上にはもはや未来はないと言う考え方で臨まなければなりません。
そうすることで初めて新しいものが生まれてきます。

そのためにはよりスマートな質問をどんどん作り出して問い掛けることです。
これまでのように問題の原因を解決するために質問をしていくのではなく、問題解決をなぜ
するのか、その目的を追求するための質問をどんどんしていくべきです。

そうすることで、目的がどんどん変化変遷していきます。
そして問題解決の本来の目的がだんだんと明らかになってきます。
目的だと思っていたものが、実はもっと違う目的があったいうことに気がつきます。

今までと違う目的を自分たちで選ぶことができます。
目的が変わると解決策が当然のこととして変わります。
解決策が変わると結果も当然のこととして大きく変わります。

ここで初めて新しい物やユニークなアイディアそして独創的なサービスが生まれることになります。
いわゆるイノベーションが起こる瞬間でもあります。
そのためにもスマートな質問をどんどんしていくことが求められています。