俺の背中を見て理解しろ 親父に息子が育てられない7つの理由 その7 (2013年11月21日)

ビジネスコラム

~俺の背中を見て理解しろ~

職人肌の親父に多いのかもしれません。
息子とのコミュニケーションが苦手でどう接していいのか分からない、そのうえどう教
えたらいいのかなど全く分からないという親父です。

そんな親父がよく言うのが「俺の背中を見とれ」でしょうか。
経営者として自信をもってやってきたという親父にもありがちな話です。
俺が今までしてきたことを見て学べとも言います。

自分がしてきたように現場に立ち営業の第一線で苦労をさせることで自ずと自覚が生
まれ自分のやるべきことが分かるはずだといいます。

息子を現場に立たせ営業第一線で鍛えるということは間違いではありません。
ただその場その場で誰がどのように息子をフォローしていくのかが問題です。

息子の教育をいつだれがどのように進めていくのかを決めてやる必要があります。
息子ひとりで勝手にやらせておくのでは上手く育つものも育ちません。
これでは先の「俺の背中を見て育て」と変わりありません。
親父の責任放棄と言われても仕方ない話です。

親父の言い分はみんな同じです。
「俺は誰にも教えてもらってない。俺は自分の力でここまでやってきた。

息子もそうでなければならない」と言います。

普段から親父が好きで尊敬しているという息子なら親父の後姿を見て育つということ
もあるでしょう。
親父をとても尊敬できない息子は親父を反面教師とするしかありません。