武田薬品米エンボイ社買収その理由 (2012年11月7日)

ビジネスコラム

武田薬品が米エンボイ・セラビューティクス社を1億4千万ドル

(約112億円)で買収すると発表されました。

武田薬品による海外企業買収は本年5件目になります。

昨年11月にはスイス製薬大手ナイコメッド社を96億ユーロ

(約1兆1000億円)で買収しました。

武田薬品はそれまで無借金経営であり、手元流動性資金を

8000億円以上持つ財務的には超優良会社でした。

近年売り上げが伸びず、主力の糖尿病治療薬「アクトス」が

近く特許切れを迎え大幅な売り上げダウンが予測されます。

武田の海外企業買収には二つの目的があるようです。

ひとつは売り上げの減少を止め増収に向かうことです。

もうひとつは創薬会社を買収することで、自社の新薬開発費を

抑えつつ、画期的新薬を期待することです。

ジェネリック薬品の台頭や新薬創造のリスク拡大などの問題を

抱えつつ、製薬業界の再編は世界的に進んでいます。

武田薬品への懸念はふたつあります。

ひとつは、買収した企業自体買収を繰り返してきた企業である

ことから、マネジメントが機能するかという問題です。

もうひとつは、武田薬品に限らず製薬業界が持つジレンマです。

新薬開発に多額の経費が掛かるにも関わらず特許には期限が

あるということです。

そして新薬を開発し続けなければ売り上げを維持できないと

いうジレンマです。

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マーケティングコンサルタント
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

ビジネス・イノベーション・サービス(株)

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