コーチングが会社を変える (2011年10月22日)

敬天愛人箚記

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あなたの会社は大丈夫ですか。業績低迷によるモチベーションの低下や、それに伴う閉塞感を感じていませんか。多くの日本企業が、これからどう進路を採るべきか迷っています。日本国内の内需不振は、これからもボディーブローのように効いてきます。経営者にとって、悩ましい日々が続きそうです。そこで、ひとつの提案です。会社にコーチングを導入しませんか。手順をお話しします。

まず、経営者自身が専属コーチを持ちましょう。経営者はコーチを持つことで、自己認識を再確認し、精神的コンディションを整え、積極的な心の状態を創り、維持することができます。コーチから学ぶのでなく、あくまで経営者自らが己のやるべきことを考え創造していきます。その過程で、経営者はコミュニケーションの大切さに気づきます。そしてコーチングの力を知った経営者が、自らの言葉で全社員にコーチングの導入を宣言します。これでいよいよスタートです。

まず初めに、社長以外のエグゼクティブと部課長等の中間管理職全員にコーチングを学ばせます。そして、コーチングスキルを使って部下とのコミュニケーションを始めます。2,3か月もたてば社内の雰囲気が大きく変わってきます。今までが何だったんだろうと思うぐらい、互いの意思の疎通が上手くいくようになっているでしょう。但し、部課長自身のフィードバックを定期的にやらねばなりません。

次に、全社員対象にワークショップを行います。ワークショップの内容は身の回りの問題から専門的問題まで何でも結構です。大切なことはワークショップを根付かせることです。進行役はコーチングを学んだ者がファシリテーターとして行います。進め方は、まずブレーンストーミングをお奨めします。「よいアイデアを手に入れる最良の方法は、多くのアイデアを手に入れることだ」ライナス・ポーリング この言葉につきるのですが、ひとりでも多くのメンバーから、一つでも多くのアイデアを出さすことが大事です。その際、絶対にやってはいけないことがあります。一つは、上司が最初に発言することです。これをやると、テーマの範囲が決まってしまったり、ブレーンストーミングの自由度が落ちる危険性があるからです。次に、全員を無理に話さそうとすることです。これは一見、公平で民主的に思えますが、じつは非常に無駄な場合が多いのです。もうひとつは、一部門の人間だけでやることです。このワークショップは新たな発想を期待して行うのが基本にあるので、全社横断で多種多様な集まりが望ましいのです。最後に、他人のアイデアに文句を言うことです。これは絶対やってはいけません。ブレーンストーミングの目的は、出来るだけたくさんのアイデアを出すことです。

さて、こうしてワークショップから出たアイデアを具体化していくことが重要です。もしかしたら、新しいビジネスモデルや新しい商品が生まれるかもしれません。

こうしたグループコーチングによるワークショップを重ねることで、少しずつ成果があがり、社員のモチベーションが上がっていることに気付きます。上手くすれば、業績を上げるほどのイノベーションを創出するかもしれません。企業がコーチングを導入することで、社内のコミュニケーションは一気に変化します。経営者の意思で導入したコーチングは、面白いほど効果を発揮します。たかがコミュニケーションの改善ですが、コーチングは、社員の意識を大きく変え、驚くほどモチベーションを上げ、多種多様なイノベーションを創出することで、業績を改善し、緩やかな成長路線を描くことが出来ます。コーチングの導入は、あなたの会社を大きく変えます。