飛び込んだ力で浮かぶ蛙かな　（２０１２年４月２３日）

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以前一度書きました。
一昨年4月18日、妻と奈良へ行ったときのことです。

前日、叔父宅でお世話になりました。
翌朝、叔父夫婦と4人で近くの名所名跡を訪ねました。

すぐ近くに真言律宗の白毫寺がありました。
早朝のことで、わたしたち以外参拝者もなく、静かな境内でした。

堂内の仏像を拝ませて頂いたのち、境内を出ようとしていましたら、住職らしきひとが掲示板に張り紙をしておられました。

そこには、今日のことばとして 「飛び込んだ 力で浮かぶ 蛙かな」とありました。

そのときのわたしは、会社を潰して一ヶ月少しが経ったころで、傷心の最中でした。
そのことばが、今日わたしがここに来るのがまるで分かっていたかのようでしたので、妻とふたり、とても不思議に思ったものでした。

このたびの里帰りで、妻がわたしたちの家財を整理していましたら、そのとき妻がそのことばを書き記した紙が出てきました。

早いもので、あれから2年の歳月が過ぎました。
わたしはまだまだ蛙のようにはまいりません。

飛び込んだ力が相当強かったのでしょうか。
未だ浮上せずです。

しかし、ここにきてようやく浮かびあがろうとする感じがしています。
大きなことや大それたことなど決してするつもりはありません。

飛び込んだ力が強かった分、浮かぶ力も強いと信じています。

もうそろそろ浮かび上がれよと言われているようです。

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