社員の管理から支援へ 経営者の35の秘訣 その14 (2013年12月11日)

ビジネスコラム

~社員の管理から支援へ~

社員は管理されることに慣れてしまうと実はとても楽なのです。
管理されることをとても嫌がる社員も時が経つと慣れてしまうものです。
よく言われる指示待ち社員、依存型社員などは管理されることで作られています。

実際、管理されることに慣れた社員は、自分で物事を考えることをしなくなります。
会社が決めたマニュアル通り、また指示されたことだけをしていればいいのですから、
なにも自ら考える必要がないことになります。

中小企業経営者の共通の悩みが人材がいないということです。
しかし、ではどのような人材育成をしてきましたかと聞かれるとみんな答えに窮することは
明らかです。

またある意味、経営者にとっても社員を管理することの方が楽なのかもしれません。
一人一人の社員のことを考えるのでなくみんなまとめて一括管理できるのならその方が
合理的で時間の節約だと考えているのかもしれません。

そういった経営者の安易なマネジメントが中小企業の人材不足を招いたとも言えます。
ここで大切なことは中小企業は大企業と違い限られた人材で企業活動をし続けなければならない
ということです。

折角入社してくれた社員を有為な人材とすることこそが今、経営者に求められていることです。
ではどうすればいいのかということです。
それは一言で言うなら、社員の管理から社員を支援する体制に変革することです。

まずこれまでの上からの一方通行な情報の流れでなく、下からも上に情報が流れる仕組みを作る
必要があります。
その上で、上司が部下を部下が上司をそして同僚同士がお互いを支援、サポートする仕掛けを創造
することです。

そのためにはまず、経営者自身が社員とのコミュニケーションを意識して変えることです。
社員の話をよく聴き、社員を理解し認めてやり、公正な評価をすることから始めてもらいた
ところです。