経社員の創造力を高める 営者の35の秘訣 その13 (2013年12月10日)

ビジネスコラム

~社員の創造力を高める~

これからの日本は人口減少に伴い、益々国内総生産が落ちることが容易に予想されます。
いよいよもって国内市場が中心の中小企業の苦戦が思いやられます。

経営者だけの知識と知恵だけではいかんともし難い状況です。
ではどうすればこの状況を打破できるのでしょうか。
まず打開策として考えられるのが社員一人一人の意識改革とレベルアップです。

大企業ではこれまでも人材育成や能力開発に力を入れてきましたが、中小企業では
それほど熱心に取り組まれずにきておりました。
その原因は言うまでもなく人材育成への投資資金の余裕がないことがひとつでした。

もうひとつは中小企業経営者が自社社員の能力を過小評価するきらいがあることです。
中小企業経営者の多くが当然のことながら自分を中心とした経営をしています。
営業をはじめすべての業務のトッププロが経営者だというのがほとんどです。

経営者から社員を見れば足らぬところばかり目が行ってしまいます。
あれが出来ないこれが出来ないなどと否定的に見ることが多いようです。
そんな経営者があるとき自分の後ろを振り返ってみると付いてきているはずの社員が
誰もいないと気付き愕然とします。

その上、経営の先行きがどうしても見えないという不安で頭がいっぱいなのに社員の誰にも
相談しようとしません。
何故なら社員に聞いたところで仕方がないと思っているからです。

私自身の反省も含め、中小企業経営者はもっと自分の社員を信頼しなければなりません。
そして今以上にもっと彼らの能力を引き出し引き上げる必要があります。
そうゆう努力を経営者が何もせず、ただ自分の会社の社員の出来が悪いと言っているのが
現状です。

中小企業経営者が自社の社員のモチベーションを上げる努力をしさえすれば社員の創造力も
高まるはずです。
これが唯一経営者が今できる、やらねばならない大切なことです。