自律型社員の創生 経営者の35の秘訣 その12 (2013年12月9日)

ビジネスコラム

~自律型社員の創生~

企業は大企業も中小企業も組織の論理で動いています。
その一つが命令系統、指揮系統が必ず上から下へ流れるということです。
逆は決してあり得ません。

また管理もしかりです。
上が下を管理します。
当たり前のことですが、下が上を管理することなどありません。

その組織の論理が企業で多くの依存型社員を創り出してきました。
上からの命令、指示に慣れた社員ばかりが育てられてきました。
結果として問題を誰も自分で解決できない社員ばかりができてしまいました。

そのうえ指示がなければ自分から何もしようとしない社員も多くいます。
内需が拡大し右上がりに経済が伸びているときはまだよかったのでしょうが、反対に
右下がりの今日では大企業、中小企業とも先の見えない中で苦しんでいます。

このようなときにこそ、それぞれの企業の進む道を考え行動してくれる社員が必要なの
ですが、残念ながら上司に依存、他人の意見に依存した社員ばかり育成してきたつけが
今廻ってきた思いがします。

親父が何もかもすべて一人でやってきたというような中小企業においては、事はもっと
深刻かもしれません。
己の才覚と努力で業績を伸ばしてきたと思っています。

今まではそれで良かったのですが、昨今景気が悪く売り上げ利益とも落ちています。
これからどうしていいのか皆目検討がつきません。
社員はどれもこれもこんなときに役に立たないと思っています。

本気でそう思い込んでいる社長が多いのではないでしょうか。
中小企業の社員にも優秀な人材は多くいます。
ただ親父が彼らは頼りないとそう思い込んでるだけかもしれません。

彼らに指示、命令ばかりしてきたから彼らが何もできないと勝手に思い込んでるだけ
かもしれません。
ここは思いきって一度、彼らに相談してみることです。

意外と彼らのほうが打開策や新企画を持っているかもしれません。
こういう時のためにも常日頃から社員とコミュニケーションをよくしておくことが大切
ですし、自ら考え自ら動く社員作りをしておくことが重要です。