良し悪しに拘わらず役員、社員の評価を口にしない 新経営者への7つの戒め その4 (2013年11月1日)

ビジネスコラム

~良し悪しに拘わらず役員、社員の評価を口にしない~

特定の役員、社員のことをみだりに他の役員、社員に話さないことです。
これまでの立場と違い大きな権力を持つ会社の代表者ですからまず口を
慎みましょう。

一見無関心なようで役員、社員はあなたの一挙手一投足に実は注目しています。
誉めるとき叱るときは直接本人に伝えましょう。

もしあなたが誰か社員ことを他の誰か社員たちに褒めたとしましょう。
それを聞いた社員の反応は様々です。
ある者は褒められた社員を羨むかもしれません。

またある者は自分も社長に褒められることをしようと思うかもしれません。
そしてある者はあんなことでこの社長は社員を褒めるのかと冷ややかに見るかもしれ
ません。

もしあなたが誰か社員のことを他の社員たちに口汚く無能呼ばわりしたとしましょう。
それを聞いた社員たちの反応は想像がつきます。

ある者は悪く言われた社員にただただ同情するかもしれません。
またある者は社長にだけは叱られないよう気を付けようと思うかもしれません。
そしてある者はあんなことで社員のことを他の社員たちに口悪くいうのかと社長
の人格を疑うかもしれません。

後継者の時と違い今のあなたは権力者でありすべての決定権を持っています。
その絶対的なリーダーの発する言葉や態度が社員に大きな影響を与えます。

社員にとって人事制度そして人事評価などはとても気になるものです。
出来る限り公平で公正な人事制度、人事評価制度でなければなりません。
そんななか新社長が不用意に特定の社員の評価をし、その後その評価通りの
人事が発令されでもしたら何をかいわんやです。

社員はあなたのことだけをあなたの評価だけを気にしながら仕事をするように
なります。
初めが肝心です。
肝に銘じましょう。